それでも先へ行こう

リウマチ患者の日常を書いてみます

痛いということ

実家から電話。

なんと父もリウマチにかかったって。2週間ほど前から起床時に動けない、夜中も痛くて目が覚めると言っていて、血液検査の結果が出たところだった。

CRP3 RF60 。

あー、立派なリウマチやんか。「痛かったでしょー。その値だと」というと「そうか?そうだろう!痛かったんだよ!」普段怪我をしても痛いと言わない父が痛くて動けないと言い出したので母もかなり強制的に病院に連れて行ったみたいだった。

「朝起きたら全然動かないんだよ!」
「うん。そういうもの。最初は1時間くらいは腫れてて動けないよ。慣れたり薬が効いてきたら10分で動けるようになるから。」
「昼間も痛くてさ・・服を着るのも辛いよ。」
「うん、そういうもの。だって袋に薬入れるのも痛いもん。リウマチ悪化していた最初の時は1ヶ月休職したよ。手首を使うものはみんな痛いよ。脱ぎ着が楽な服買い直したもんね。」
「なんか熱がある気がするんだよ」
「ああ、リウマチの悪化時は全身症状があるからね。熱っぽい感じしてるよ。そういう時は倦怠感もすごいからおとなしく横になっているんだね。」

同病なので余計だが、冷たい物言いである。
いくら数値で考えようとも、痛いというものの感じ方はおそらく全員が違っている。痛みの数値に対して炎症反応の値なんて目安でしかない。もちろんリウマチの症状の勢いを考えるにはCRPは重要な値ですが、実際、本人の”痛い”に関して全くイコールになるわけではない。

リウマチ患者に必要なのは「自分の痛みがどの程度ならどのくらい動ける」ということを判断できる、自己判断能力なのである。痛みに弱すぎても強すぎてもならない。

父は「そうか、わかった。そういうものなんだな!」と簡単に納得した。ほかの誰が言っても、医者が言っても納得しなかったかもしれない。冷たくても同病の娘にできることは、リウマチは悪化と寛解を繰り返す病気なんだ、その中で痛みをどうやり過ごすかを学ぶんだ、ということを納得してもらうこと。

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スーパーで見かけて家に連れてきた。カランコエ。